ICO(クラウドセール)情報の見つけ方や参加方法

前項、ICOとはなにか?では、ICOの概要について触れました。このページでは、実際にICOに参加するにはどうすれば良いのかを、実例を挙げながらご紹介します。

 

 

ICOの情報はどこで見つける?

まずは、ICOに参加する前に、どんなICOがいつ行われるかを知る必要があります。結論としては、各ICOはプロジェクトチームによりバラバラに発表されるので、それぞれを自ら見つけるしかないのですが、有名なICOは以下のようなまとめサイトに掲載されることがあります。

 

 

あるいは、以下のようなメディアが、時折有望なICOをまとめた記事をだすこともあります。

 

他には、ツイッターでICO情報を呟いている人をフォローしたり、海外のSlackやTelegramで情報を収集したり、仮想通貨仲間と情報交換を行うのも有効です。いずれにせよ、どんなICOがいつ行われるかは、地道に調べて情報をキャッチしなければなりません。しかし、有名なICOは、自然と耳に入ってくることが多いでしょう。そんな時にしっかりと購入できるように、基本的な参加方法をおさえておきましょう。

 

 

ICOの参加方法

一口にICOと言っても、購入方法は同じではなく、様々なパターンがあります。このページでは、中でも圧倒的に多いEthereumを用いた購入パターンを解説しながら、後半で他の購入パターンについてもご紹介します。

 

Ethereumで購入するICOの場合

昨今、世界では毎日のようにICOが行われていますが、多くがEthereumのプラットフォーム上で行うという形をとっています。なぜEthereumプラットフォーム上で行われるかというと、ERC20という規格が存在するからです。

 

ERC20トークンとは

ERC20とは、ethereum上で動作するトークン規格のことで、ERC20という規格に基づいて作られているトークンは、ERC20に対応したウォレットで一元管理ができます。つまり、ビットコインならビットコインウォレット、イーサリアムならイーサリアムウォレット、という風に普通は分かれますが、ERC20トークンであれば、ERC20に対応したウォレットで全て一元に管理することができるのです。

 

ERC20トークンの例

  • Golem(GNT)
  • Singular(SNGLS)
  • Gnosis(GNO)
  • Matchpool(GUP)
  • Aeternity(AE)

 

等、実に30種類以上のトークンがERC20に対応しています。ERC20トークンの一覧はこちらからご確認ください。

 

ICOは、できるだけ多くの人から資金を募ることを目的とするものですから、多くの人が参加しやすい形をとることが重要です。そこで、ERC20が採用されるのです。ICOで発行するトークンをERC20に対応させれば、多くの人が、既に持っているERC20対応ウォレットから、ETHを送金することで簡単にICOに参加することができます。このため、ICOはERC20規格を用いたEthereum上で行われることが多いのです。

 

※加えて、こうしたERC20トークンを用いたプロジェクトは、そのプロジェクト自体がEthereumプラットフォーム上で動作するということになります。つまり、Ethereum上で動作するアプリケーションとなります。

 

 

実際の購入事例 ALISのケース

Ethereum上で行われるICOの購入事例を見てみましょう。ここでは、2017年9月1日に行われた、『ALIS』というプロジェクトのICOを例に挙げます。

 

まずは購入方法を確認する

どのICOにも共通することですが、まずはプロジェクトの公式サイトを訪れ、ICOの参加方法を確認します。ALISの場合は、8月31日時点で、公式サイトで以下のように案内されていました。

 

これは公式サイトのトップページですが、多くのプロジェクトがこのように目立つ位置にICOの案内を掲載しています。真ん中に開催日時までのカウントダウンが表示されており、その下に「ICOへの参加方法」というリンクがあります。どうやらこのリンク先に詳細な参加方法が説明されているようです。それではクリックしてみましょう。

 

すると、以下の公式ブログに移動しました。ICOへの詳細な参加方法が説明されています。

URL:https://goo.gl/LDLhzY

 

このALISというプロジェクトは、日本発のプロジェクトなので日本語での説明がありますが、ほとんどのプロジェクトは海外発であるため、基本的にはこういった説明を英語で読む必要があります。それでは、参加方法を確認できたところで、いよいよICOに参加してみましょう。

 

MyEtherWalletを準備

ERC20規格を利用したEthereum上でのICOは、ERC20に対応したウォレットからETHを送金する必要がありますが、そのウォレットとして最も有名なのがMyEtherWalletです。MyEtherWalletについては以下を参照してください。取引所や他のウォレットから、ICOで使いたい分のETHをMyEtherWalletに送ったら、準備完了です。あとは、ICOが始まる時間まで待ちます。

MyEtherWallet(マイイーサウォレット)とは?その仕組みと作り方 | CCRI:暗号通貨総合研究所
EthereumやEthereum系のトークン(Ethereumプラットフォーム上で動作する仮想通貨)を保管す…

 

ICOがスタート

ICOの開始時刻が訪れ、スタートしました。ALISの場合は、先ほどカウントダウンが表示されていた公式サイトが、以下のような表示に変わります。

 

画面下部の、「CONTRIBUTE IN ETHER」をクリックすると、次のような画面が現れ、一番上に表示されているのが、ETHを送る先のアドレスです。ここにETHを送金すると、送った額に対してALISトークンを獲得できます。

 

このアドレスをMyEtherWalletの宛先欄に貼り付け、ガスリミットを指定された通り200000で設定し、「トランザクションを生成」ボタンを押します。(すると、画面下部に「トランザクションを送出」というボタンが現れるので、これをクリックすれば送金が行われます)

 

これで、送金の手続きは完了です。ただし、人気のICOはたくさんの参加者が一斉に送金するため、トランザクションが大変混み合い、自分の送金が受理されるかは、蓋を開けてみないと分からないという状況になります。(受理されなかった場合、自動的に返金されます)

 

そこで、上の画面の右側にある「トランザクション履歴」の下に表示されている「ETH(https://etherscan.io)」をクリックし、トランザクションが受理されたかを確認します。

 

上記画像のように、トランザクションの状態が表示されます。先ほど送金したトランザクションは、右端に「(pending)」と表示されており、処理中ということを意味します。普通は数分で処理が完了するのですが、人気のICOだとこれが何時間も続き、最終的には送金ができずキャンセルという結果に終わることもあります。

 

しばらくすると、右端の「(pending)」がなくなりました。無事送金できたようです。これで、ALISのICOで無事、ALISを買えたました。ALISトークンは数分で自動的にMyEtherWalletに送られてきます。しかし、ALISトークンは新しいトークンであるため、まだMyEtherWalletのトークン欄には表示されていません。そこで、ALISトークンのコードを追加して、手動でALISトークンを表示させます。(詳しいやり方は、「MyEtherWalletの使い方」をご覧ください)

 

ALISトークンの追加が完了すると、以下のように、ちゃんと購入した分の金額が表示されます。

 

あとは、ALISトークンが取引所に上場され、取引可能となるまで、MyEtherWalletで保管しながら待つのみです。

 

いかがでしたでしょうか。以上が、Ethereum上で行われるICOの参加事例でした。このケースが最も簡単なICOとなり、多くのICOがこのやり方で実施されます。しかし中には、以下のように別のやり方を採用するICOも存在します。

 

特定の取引所内で行われるICO

例えば、2017年8月28日から行われたBankeraというICOは、SpectroCoinという名の取引所で、EthereumやBitcoinからBankeraトークンを買うという形でICOが行われました。このケースでは、事前準備として自分のウォレットから、ETHやBTCをSpectroCoinのアカウントへ送金する必要があります。そして、開始時刻が訪れたら、SpectroCoin内でBankeraトークンの購入ボタンを押すわけですが、多くの人が一気にアクセスするため、頻繁なサーバーダウンに見舞われました。

 

ただし、取引所内でICOが完結するため、参加者が間違ったアドレスに送金してしまったり、間違った通貨を送金してしまうというトラブルは少ないでしょう。尚、BankeraがSpectroCoinという取引所を選んだ理由は、BankeraとSpectroCoinが提携関係にあるからです。

SpectroCoinの操作画面

 

事前登録が必要なICO

最近では、ICOに参加するには事前登録が必要となるケースが増えています。KYC(本人確認)を行うことで不正を防止したり、各国の法規を遵守するという狙いがあります。また、ICOの問題点として挙げられるのが、一部の大口投資家がトークンを買い占めるという行為ですが、事前登録制をとることで、登録者全員で発行枚数を均等割りするという形を実現でき、参加者が平等にトークンを購入できます。

 

2017年9月15日にICOが行われたKyberは、8月22日までにSlack(チャットサービス)に登録することで、ホワイトリストという事前登録者リストに登録できるという内容でした。そして、8月31日から9月10日の間にKYC(本人確認登録)を行い、KYCを完了できた参加者のみが9月15日のICOに参加できたというものです。尚、このケースでは、登録完了者全員に一定額の購入枠が確保されるため、9月15日に急いで購入する必要はなく、トランザクションの混雑等も発生しなかったようです。

 

一定の資産額を持つ投資家しか参加できないICO

このタイプのICOは最もハードルが高く、年間20万ドル以上の収入、或いは1億ドル以上の純資産を有する、米国証券取引委員会の基準を満たした投資家しか参加できないというものです。絶対数は少ないものの、こうした形で行われるICOは増えており、最近の例ではFilecoinというプロジェクトが有名です。この種のICOが行われる一つの理由は、米国証券取引委員会の基準を満たすことで、アメリカ国内で合法的にICOを行うためです。

 

ここまで厳格にされると、逆に投資したいという気持ちが高まりますが、プロの投資家しか参加することができません。本来分散型で中央集権を嫌う民主的なものであった仮想通貨が、富裕層と一般層の間に隔たりを作ってしまうというのは複雑な想いではありますが、ICOが立派な資金調達法として認められてきた証拠だとも言えるでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。この他にも様々なICOが存在しますが、本項でご紹介したケースが主な例となります。それでは、ICOでトークンを買えたとして、こんどはそのトークンをどのように売ればいいのでしょうか。以下の記事をご覧ください。

 

ICO(クラウドセール)トークンの売り方 | CCRI:暗号通貨総合研究所
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