スマートコントラクトとは?イーサリアムとの関係を徹底解説〜基礎学習vol.4〜

こちらの基礎学習シリーズは、「聞いたことはあるけど、実はよくわからない」疑問に答えることを目的としています。基礎学習Vol.4は「イーサリアムとスマートコントラクト」についてです。

 

数千あると言われる仮想通貨の中でも、ビットコインにつぐ知名度と時価総額を誇る「仮想通貨業界のNo.2」と言っても過言ではないイーサリアム。イーサリアムは「スマートコントラクト」とまるでペアのように語れることが多いですが、理解があやふやな方も少なくないと思います。

 

まずは「スマートコントラクト」の大枠を理解し、イーサリアムとスマートコントラクトの関係性やそこから見える仮想通貨の世界の広がりを見ていきましょう。

 

スマートコントラクトは取引と契約をまとめて自動化するシステム

スマートコントラクトはその名前の通り、コントラクト(契約)をスマートに行えるプロトコルのことです。 つまりスマートコントラクトとは「契約の自動執行」であり、契約の条件確認や履行までを自動的に実行させることができます。

 

既存の社会では、取引と契約は独立した動きとなっており、取引と契約はそれぞれ別々のシステムで処理することがほとんどです。スマートコントラクトは、これらの取引と契約をまとめてひとつのシステムでやっちゃおうというコンセプトをもっています。

 

ここでひとつ例えをあげます。

 

(例)契約内容:AさんがBさんに5,000円送金すると、BさんはAさんに商品Xを渡す。

 

既存の社会のシステムでは、以下3ステップが独立して動きます。

 

  1. AさんがBさんに5,000円送金する
  2. BさんはAさんに商品Xを渡す
  3. 代金と商品を交換する取引を履行した契約を記録しておく(領収書の発行など)

 

この1~3をまとめて契約として主にブロックチェーンに記録しようというのが、スマートコントラクトです。契約内容とそれに伴い実行すべきことが、丸ごと記録されるという訳です。ブロックチェーン記録できるため、一度記録されたものは改ざんがほぼ不可能となり、契約締結の形として非常に強固なものになります。

 

イーサリアムはスマートコントラクトを実行するアプリをつくるための仕組み

そもそもイーサリアムとは、スマートコントラクトを実行するためのアプリをつくるプラットフォーム(ベースとなる仕組み)です。イーサリアムは「仮想通貨というより、プラットフォームとしての価値」に重きを置いて開発・推進されています。

 

「えっ?そうなの?」と思った皆さん、その感想は決して間違いではないです。仮想通貨ブームの中で、「通貨」としてのイーサリアムは認識していても、「プラットフォーム」そのものとしてのイーサリアムを認識している方は、多くはないのが現状です。

 

ひとつの理由として、イーサリアムの仕組みを利用したアプリが、まだ世の中にほとんど出回っていないことが考えられます。不人気だからという訳ではなく、あまりに新しいものなので、優秀な頭脳を持った世界中のエンジニアチームが、それぞれのアプリを現在進行中で開発しているのです。この開発資金を集める為に、前回の講座テーマであるICOが利用されたりしています。

 

そのため、一般的には既に実在する「通貨」としてのイーサリアムが認知度が、断然高くなるという状態になっているわけです。スマートコントラクトを備えた、イーサリアムベースの、超便利なアプリが世の中にたくさんできたら…考えただけでワクワクしますね。

 

例えば「アプリを通じて利用料を暗号通貨やトークンで支払うとエンジンを掛けられ、一定のレンタル期間が終了するとドアロックをしてしまい、エンジンをかけられなくする」 レンタカーアプリがあるとどうでしょう?

 

不動産会社ならば「アプリを通じて賃貸料を暗号通貨やトークンで支払うと部屋の鍵を掛けられ、一定のレンタル期間が終了するか、賃貸料不払いならばドアロックをしてしまい、部屋に入れなくする」 アプリなどができるかもしれません。

 

契約と実行が1つのアプリでシンプルに管理できれば、人的、システム的コストが劇的に下げることが可能になります。

 

通貨としてのイーサリアムは、スマートコントラクトを動かすための燃料

通貨としてのイーサリアムは、スマートコントラクト(あるいはプラットフォーム上で作成されたアプリ)、を動かすために利用される燃料のようなものです。

 

通貨としてのイーサリアムは、イーサリアムをベースにしたアプリケーションが増えてゆけば、その通貨である「ETH」の需要が当然増えることになり、「ETH」の価格は上がると考えられます。まだほとんどイーサリアムベースのアプリが世に出ていない現在は「システムとして、通貨としてのイーサリアム」の全貌が現れていないと言えます。そのため、投資家はその動向に注目しているのです。

 

イーサリアムのプロフィール、歴史

最後に、通貨としてのイーサリアムのプロフィールを紹介します。

 

数千ある仮想通貨の中でBitcoinに次ぐ2位の時価総額であるイーサリアムは、2013年にヴィタリック・ブテリンという人物によって設計が始めたられ、2014年には販売(プレセール)が開始、2015年頃から日本の仮想通貨取引所でも取引がスタートしました。

 

2014年にスイスに設立された「イーサリアム財団」という非営利団体によってイーサリアムプロジェクトが調達した資金は管理されており、イーサリアムの開発は「ETH DEV」というヴィタリック・ブリテンを始めとする開発者によって行われております。

 

現在ETH DEVを始めとする開発者は世界中に存在し、イーサリアムの性能の向上のため、日々開発が進められており、性能向上に貢献した開発者にはインセンティブが与えられる事になってます。

 

イーサリアムは「ETH DEV」などの開発者チームは存在しますが、Bitcoinと同様に中央で運営管理する団体は存在しません(これはBitcoinも同様です)。世界中に分散された端末(パソコンなど)によって構成されるP2P(ピアツーピアー)ネットワークシステム(中央で管理するサーバーを用いないシステム)です。

 

高性能な1台のマシン(サーバー)で記録・処理をする従来の方法と違い、そのネットワークに参加する端末同士で記録・処理を分担します(P2Pやブロックチェーンについては、この基礎学習で改めて取り上げます)。

 

広い視野をもってイーサリアムを評価しよう

仮想通貨としてのイーサリアムだけではなく、スマートコントラクト、そこから仕組みとしてのイーサリアムの理解ができると、単純に通貨「ETH」の値動きだけではなく、広い視野を持ってイーサリアム評価ができるようになり、投資家として1つ階段を登る事になるでしょう。

 

変化が非常に早いこのこの世界だからこそ、基礎を押さえた投資家とそうではない投資家の差は、時間が経つほどに広がるのかもしれません。

 

※本記事は読者の投資に責任を負うものではございません。投資は自己責任でお願いいたします。

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