MyEtherWallet(マイイーサウォレット)とは?その仕組みと作り方

EthereumやEthereum系のトークン(Ethereumプラットフォーム上で動作する仮想通貨)を保管するウォレットとしてお勧めなのがMyEtherWalletです。

 

 

MyEtherWalletとは

MyEtherWalletは、ブラウザ(Internet Explorer や Google Chrome等のこと)を使ってインターネットからアクセスするタイプのウォレットで、インターネットさえあればPCでもスマホでも、どこからでもアクセスできます。(実際にはスマホからのアクセスはややこしいのでお勧めしません)

 

こう聞くと、インターネット上のサーバーに仮想通貨を保管する「ウェブウォレット」と同じなのではないかと思われるかもしれませんが、ウェブウォレットは秘密鍵をサーバーに保管しするのに対して、MyEtherWalletは秘密鍵をユーザーに委ねています。つまり、ウェブウォレットはサーバーがハッキングに遭ったり、運営者が不正を働けば、あなたの秘密鍵が盗まれ、故に仮想通貨が盗まれるリスクがありますが、MyEtherWalletはあなたが秘密鍵を管理するので、ハッキングや運営者が不正を働くリスクは極めて低くなります。

 

実際、スマートフォンのアプリ型ウォレットでさえ、何らかの脆弱性によりハッキングを受けたというニュースを稀に聞きますが、MyEtherWalletでそのようなニュースを聞くことは滅多にありせん(筆者の知見では一度もありません)。秘密鍵ってなに?という方はこちらの記事を参照してください。

秘密鍵、復元フレーズの重要性とその管理方法 | CCRI:暗号通貨総合研究所
仮想通貨のウォレットを作成すると、「秘密鍵」や、「復元フレーズ」といった事柄に遭遇します。これらが何であるかを…

 

ERC20に対応

また、MyEtherWalletは、Ethereumのトークン規格であるERC20に対応しているので、ERC20に対応したトークンを全て一元管理できます。そのため、ERC20対応のEthereum系ICOでは「MyEtherWalletから送金してください」と指示されることが多く、故に仮想通貨を極めたい人や、ETH及びEthereum系トークンを保有したい人にとって、MyEtherWalletは必須のウォレットと言えます。

 

 

MyEtherWalletの作り方

それでは早速、MyEtherWalletを作ってみましょう。

※MyEtherWalletは、パソコンからしか作ることができません

 

MyEtherWalletのURLにアクセス

まずはMyEtherWalletの公式サイトにアクセスします。

※URLを一文字だけ変えた偽サイトが出回っているのでご注意ください。上記URLが正しいURLです

 

画面最上部の「English」をクリックして、「日本語」を選びます。

パスワードを設定する

表示が日本語に変わりました。次に、パスワードを設定します。このパスワードは、後にダウンロードする「Keystoreファイル」のパスワードとなります。つまり、今後ウォレットを開く際に毎回必要となるパスワードです。パスワードを入力し、「お財布の作成」をクリックします。

Keystoreファイルをダウンロードする

次に、「Keystoreファイル」をダウンロードする画面となります。Keystoreファイルとは、秘密鍵を暗号化したファイルのことです。あなたの仮想通貨情報を全て握る秘密鍵を、丸裸の状態で使うのは危険なので、Keystoreファイルという箱の中で暗号化しています。Keystoreファイルを開くには、パスワードが必要となります。(先ほど設定したパスワードです)

 

「ダウンロード Keystore ファイル(UTC / JASON)」をクリックします。

 

パソコンにKeystoreファイルがダウンロードされました。

 

 

Keystoreファイルは、このように「UTC–日付〜」で始まるファイル名になっています。一見わかりにくいので、「MyEtherWallet Keystoreファイル」というような名前のフォルダを作って、その中に入れておくと良いでしょう。Keystoreファイルは、今後MyEtherWalletにアクセスする際に毎回必要となりますから、パソコン内で失くさないよう保管しておいてください。(パソコン内の複数の場所に保管し、できればUSB等の外部デバイスにもコピーしておくと良いでしょう)

 

尚、Keystoreファイルはダブルクリックしても開くことはできませんが、これは正常ですのでご安心ください。(逆に開けないからこそ、秘密鍵が守られているのです)

 

「理解できました。続けます。」をクリックします。

秘密鍵を保存する

次に、秘密鍵を保存する画面となります。

 

通常、多くのウォレットでは秘密鍵をユーザーに保存させることはあまりありませんが、MyEtherWalletはこの部分をユーザーに委ねています。これにより、MyEtherWalletを通して秘密鍵がハッキングされることはありません。ただし、逆にあなた自身で秘密鍵を適切に管理する必要があります。

 

秘密鍵は、あなたの仮想通貨情報を全て集約するため、もし先ほどのKeystoreファイルを失くしたり、あるいはMyEtherWalletそのものがサービスを停止してしまっても、秘密鍵を他のウォレットに入力することで、あなたの仮想通貨を復元することができます。従って、秘密鍵はあなたの仮想通貨を守る最後の砦となるものなので、印刷して厳重に保管します。

 

一方で、秘密鍵が他人に知られてしまうと、あなたの仮想通貨は全て盗まれてしまいますので、取り扱いには十分な注意が必要です。印刷した紙は複数枚にコピーし、誰にも見られない安全な場所に保管しましょう。また、データ漏洩のリスクがあるので、パソコン内に秘密鍵を保存するのは避けた方が無難です。

秘密鍵、復元フレーズの重要性とその管理方法 | CCRI:暗号通貨総合研究所
仮想通貨のウォレットを作成すると、「秘密鍵」や、「復元フレーズ」といった事柄に遭遇します。これらが何であるかを…

 

印刷ができたら、「アドレスを保存してください」をクリックし、次へ進みます。

 

尚、秘密鍵をパソコンに保存しないとなると、必要なときにわざわざ打ち込まなくてはならず、不便ではないか、と思われるかもしれませんが、そのためにもKeystoreファイルが存在するのです。上の画面中央に表示されている英数字が秘密鍵ですが、Keystoreファイルはこのように秘密鍵を剥き出しにするのではなく、暗号化してパスワードで保護しています。従って、パソコンに保存していても幾分か安全であり、毎回のログインに使用するのに適しています。

 

次のような画面が表示されれば、MyEtherWalletの作成が完了したことを意味します。

 

試しに先ほどのKeystoreファイルを使ってウォレットを開いてみましょう。

 

Keystoreファイルでウォレットを開いてみる

「Keystore ファイル(UTC / JASON)」を選択すると、

 

「お財布ファイルを選択」というボタンがでてくるので、クリックします。

 

先ほどダウンロードしたKeystoreファイルを見つけて、選択し、「開く」をクリックします。(お使いのパソコンによって細かい表記は異なります)

 

これで、KeystoreファイルをMyEtherWalletにアップロードすることができました。しかし、Keystoreファイルは、秘密鍵を守るため、パスワードが設定されています。このパスワードは、先ほどMyEtherWalletを作る最初の画面で設定したパスワードです。

 

パスワードを入力し、「アンロック」をクリックします。

 

すると、画面最下部に「お財布は正常に暗号解除されました。」というメッセージが数秒表示されます。これで、無事ウォレットを開くことができました。

 

そのまま画面を下に移動すると、以下のようにMyEtherWalletの操作画面が現れます。これが、あなたのウォレットの画面です。

各項目の説明は以下の通りです。

 

詳しい使い方は、以下の記事を参照してください。

MyEtherWallet(マイイーサウォレット)の使い方を徹底解説 | CCRI:暗号通貨総合研究所
MyEtherWalletは、ETHやEthereum系トークンを保管するのに最適なウォレットですが、普通のス…

 

 

Keystoreファイルのおさらい

最後に、このマニュアルでおそらく最も慣れない言葉が「Keystoreファイル」だったと思うので、おさらいしましょう。

 

  • Keystoreファイルとは、秘密鍵を暗号化したファイルのこと
  • Keystoreファイルには秘密鍵が含まれるが、暗号化されているので誰も見ることができない
  • しかし、MyEtherWalletを開く際にKeystoreファイルをアップロードし、パスワードを入力することで、MyEtherWalletがKeystoreファイル内の秘密鍵を参照できるため、ウォレットを開くことができる
  • 秘密鍵を丸裸で使うのは危険なので、代わりに考案されたもの
  • Keystoreファイルは、MyEtherWallet以外にも、Keystoreファイルのシステムに対応したウォレットであれば使うことができる

 

Keystoreファイルはこのようなファイルで、

 

クリックしても開くことはできない。

 

しかし、MyEtherWalletのような、Keystoreファイルのシステムに対応したウォレットであれば、アップロードしてパスワードを入力することで開くことができる。

 

MyEtherWalletはとても便利

MyEtherWalletは、スマートフォンのアプリ型ウォレット等と比べると、少し特殊な仕組みに思えるかもしれません。しかし実は、仮想通貨の仕組みに最も忠実に作られているのがMyEtherWalletであり、使い方に慣れれば非常に便利に使うことができます。